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大人のむし歯の特徴とは?~歯の根元のむし歯と詰め物の裏側のむし歯~

皆さん、こんにちは。
品川区 不動駅前の「不動前さくら歯科クリニック」です。

 

最近は、お口の健康を維持するために、歯医者に通院される方が増えてきました。
厚生労働省のデータによると、「この1年間に歯科検診を受けましたか」という質問に「受けた」と回答された方は、平成21(2009)年では35.7%であったのに対して、令和4(2022)年では、58%に増加しているのです。


(参照:国民健康・栄養調査「歯科検診の受診状況」時間軸2009年) >


(参照:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」p32) >

 

その結果、5歳〜9歳で永久歯がむし歯になったことのある子どもの割合は2.5%と、前回の平成28(2016)年の調査結果である8.2%とくらべても大きく減少しています。
けれども、大人の方のむし歯は依然として多く、45~54歳の方の99%がむし歯に感染していることがわかっています。


(参照:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」p8) >

 

大人の方のむし歯には、いくつかの特徴があります。
その特徴をお伝えしますので、しっかりむし歯を予防して、いつまでも噛める健康な歯を維持するようにしましょう。


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四方田 拓 院長
四方田 拓 院長

四方田 拓 院長

●2004年 日本歯科大学歯学部入学
●2010年 日本歯科大学歯学部卒業
●同年 日本歯科大学附属病院にて研修医
●2011年 日本歯科大学附属病院総合診療科入局(防衛省共済組合歯科室に2年間出張)
●2017年 日本歯科大学附属病院退職
●2017年 飯田橋内科歯科クリニック勤務
●2018年 同院院長就任
●2019年 飯田橋内科歯科クリニック退職


医院名:不動前さくら歯科クリニック
所在地: 〒141-0031
東京都品川区西五反田4丁目29-14 2F



 

 

大人のむし歯は歯を失う原因になる


大人の方のむし歯は、歯を失う大きな原因になります。
歯を失う原因の第一位は歯周病で、第二位がむし歯です。
50代まではむし歯が原因で歯が抜けることが多く、40歳以上の約4割の方が、むし歯が原因で歯を失っています。

 


(参照:厚生労働省e-ヘルスネット「大人のむし歯の特徴と有病状況」) >


(参照:厚生労働省e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」) >

 

歯は老化現象で抜けるのではなく、むし歯や歯周病などの病気が原因で抜けることがわかっています。
むし歯や歯周病は、適切なケアで予防することが可能です。
歯科医院を受診し、予防ケアを定期的に行えば、ご自身の歯を1本でも多く残すことができるのです。

 

 

大人のむし歯の2つの特徴

大人の方のむし歯の特徴には、「歯の根元にできるむし歯」と、「歯の詰め物の裏側のむし歯」の二つがあげられます。

 

【特徴1】歯の根元のむし歯(根面う蝕)


さまざまなことが原因で露出した歯の根元にできるむし歯のことを、「根面う蝕(こんめんうしょく)」といいます。
歯ぐきに守られていた歯の根元があらわになることで、むし歯になりやすくなるのです。
歯ぐきが下がって歯が長くなったように感じたら、根面う蝕のリスクが高くなるので注意が必要です。

 

歯の根元が露出する原因

歯ぐきが下がって、歯の根元が露出する症状を「歯肉退縮」といい、おもに、

・加齢
・歯周病

の二つの理由が考えられます。

 

歯ぐきは身体のほかの器官と同じように、年齢を重ねるとともに痩せていきます。
また、歯を磨くときに力を入れてブラッシングをすることで、歯ぐきにキズがつき、歯肉退縮が進行してしまうのです。

 

さらに、歯周病も歯ぐきが下がる大きな原因の一つです。
歯周病は、細菌の感染によって歯ぐきの炎症を引き起こし、悪化すると歯ぐきや歯を支えている骨を溶かします
歯周病はどの年代の方でも感染する可能性のある病気ですが、とくにシニア世代の方に多くみられる病気です。

 

【特徴2】歯の詰め物の裏側のむし歯(二次う蝕)

もう一つの大人のむし歯の特徴として、以前治療した歯の詰め物の裏側に進行するむし歯の再発があります。

 

治療したときは詰め物が歯に適合していても、経年劣化によって歯と詰め物の間にすき間ができることがあります。
そのすき間に細菌が入り込み、詰め物の裏側でむし歯が進行してしまうのです。
しかも、肉眼では捉えられない場所で再発するため、むし歯になっていることに気づくのが遅れる恐れもあります。

 

 

当院のむし歯治療


当院では、「保険診療」と「自由診療」のむし歯治療をご用意しており、患者さんのご希望やライフスタイルに合わせて複数の治療法をご提案することが可能です。

 

保険診療のむし歯治療

「噛む」「話す」といった歯の機能面を補うことを優先した治療です。

・銀歯

(むし歯の再発率が極めて高いため、当院の患者さんは選択される事がほとんどない為、3年間以上は当院では行っていない状況になります。)

・コンポジットレジン(歯科用プラスチック)

を使った治療を行います。

 

自由診療のむし歯治療

自由診療のむし歯治療は、歯の機能面の回復はもちろん、詰め物の下のむし歯の発生率が極めて低い事が最大のメリットであり、審美面にも長けているため、当院の患者さんは、ほぼ全ての方が選択されております。
当院では、さまざまな素材の詰め物・被せ物をご用意しています。
一緒に、患者さんのお口に合った素材を選択しましょう。


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ハイブリッドセラミック

セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材です。
白い素材なので、天然の歯に近い色にすることができます。
比較的少ない費用負担で治療を行えます。

 

オールセラミック・ジルコニア


すべてセラミックやジルコニアでできている素材で、透明感のある美しい白さを再現できます。
ツルツルとした素材なので、汚れがつきにくいのが特徴です。
また、経年劣化が少なく、歯との間にすき間ができにくいため、細菌が入りこむリスクを軽減することでき、むし歯の再発を防ぐ効果も期待できます。

 

ゴールド

金合金や、金とプラチナを混ぜた白金を使用しています。
見た目が目立ちやすいですが、柔らかく伸びもよいため、歯との段差やすき間が小さく、むし歯の再発を防止する効果に優れた素材です。

 

 

「大人むし歯」のセルフチェック

以下のような方は、「大人むし歯」のリスクが高い恐れがあります。
特に自覚できる症状がない方でも、定期的に歯科を受診して、プロのチェックを受けるようにしましょう。

・むし歯の治療をした詰め物や被せ物がある
・歯の表面が茶色に変色している
・唾液の分泌が少ない
・歯ぐきが下がってきた
・歯周病といわれたことがある
・喫煙をしている
・甘いものをよく食べたり飲んだりする
・歯磨きは歯ブラシのみでフロスや歯間ブラシを使っていない

 

 

むし歯の進行状態と症状


それでは、むし歯はどのように進行するのでしょうか。
むし歯は進行状態に合わせた治療を行います。
できるだけ早く治療をはじめることができれば、治療期間も短く、患者さんにとっても少ない負担で治療を終えることができます。

 

初期むし歯(CO)

むし歯菌が出す酸によって歯の表面が溶けだした状態です。
フッ素塗布を行い、溶けだした成分が歯に戻るように促すことで、元の状態に戻せる可能性があります。

 

エナメル質のむし歯(C1)

歯の表面にあるエナメル質が溶けている状態です。
また、自覚症状はほとんどありません
感染部分を削って歯科用プラスチックで穴を埋める治療を行います。
神経からは遠いため、麻酔を使わずに治療できるケースもあります。

 

象牙質のむし歯(C2)

歯の内部の象牙質まで感染が達しています。
冷たいものがしみるなどの自覚症状があらわれます。
この段階までに治療をはじめることが大切です。
感染部分を削って、銀歯やセラミックなどで穴を埋める治療を行います。

 

神経まで達したむし歯(C3)

神経にまで感染が広がった状態で、ひどく痛みます。
ここまで悪化すると、感染した神経を取り除く「根管治療」を行います。


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歯の根だけ残ったむし歯(C4)

歯ぐきから上の部分が失われ、歯の根だけが残った状態です。
抜歯をして、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの義歯を装着する治療を行うことがほとんどです。

 

 

大人むし歯を予防するためにできること

大人のむし歯を予防するためには、ご自身で行う「セルフケア」と歯科医院で行う「プロケア」を併用することが大切です。


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セルフケア


セルフケアの基本は歯磨きです。
食後は忘れずに歯を磨いてください。
歯磨きをする時間や場所がないときは、お口をゆすいで口内に残った食べかすなどを洗い流しましょう。

 

丁寧な歯磨き

毎食後時間をかけて丁寧に歯を磨くことが難しい場合は、寝る前の歯磨きをしっかり行いましょう。
寝ている間は、唾液の分泌量が減り、むし歯ができやすくなります

 

むし歯になりやすい場所は、

・歯と歯の間
・歯と歯ぐきの間

などの、歯ブラシの毛先が届きにくいところです。
このようなところは、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってお口の汚れを落とすようにしましょう。

 

フロスや歯間ブラシなどの清掃補助器具を使ったケア

歯ブラシだけではお口の汚れを落とすことは難しいといわれています。
デンタルフロスや歯間ブラシなどの清掃補助器具を積極的に活用して、お口の汚れを除去するようにしましょう。

 

不動前さくら歯科クリニックでは、日本歯科保存学会の「う蝕(むし歯)予防管理認定衛生士」の資格をもった歯科衛生士が在籍しています。
高い専門知識を持った歯科衛生士が、患者さんに合わせた歯磨きの方法や、デンタルフロスや歯間ブラシの選び方、使い方をアドバイスさせていただきます。
どのようなことでもお気軽にお尋ねください。

 

歯科医院でのプロケア


当院の予防ケアでは、定期的なクリーニングで、清潔なお口を維持できるよう努めています。
クリーニングでは、「歯周病予防・審美面の向上・むし歯予防」に対応しており、患者さんお一人お一人に合わせた予防プログラムをご提案いたします。

 

フッ素塗布

フッ素塗布は、お子さんのむし歯予防だけでなく、むし歯リスクが高い大人の方の歯の根のむし歯予防としても実施しています。
フッ素塗布は、継続することで効果があらわれるため、定期的に塗布を行いましょう。

 

また、ご家庭での歯磨きをサポートするために、「フッ素コート歯磨きジェル」などのご案内も行っています。

 

歯のクリーニング

当院で行う歯のクリーニングでは、「エアスケーラー」といわれる専用の器具を使用して行います。
クリーニングでは、細菌のかたまりである「歯垢」や、歯垢が石灰化してかたくなった「歯石」まで徹底的に取り除きます。
歯の根に付着した歯垢や歯石も空気圧を振動させて除去するため、衝撃が小さいのが特徴です。
また、「エアスケーラー」の先端を専用のやわらかいブラシに交換することで、矯正治療中の方の装置を傷つけずに清掃が可能です。

 

 

大人むし歯の予防・治療は「不動前さくら歯科クリニック」までご相談ください


ご自身の歯を大切にし、いつまでもしっかり噛める健康なお口を維持するためにも、歯科に継続して通院してむし歯や歯周病を予防するようにしましょう。
大人のむし歯や歯周病を予防できれば、歯を失わずにすむ可能性があります。

 

東急目黒線「不動前駅」徒歩から1分の歯医者「不動前さくら歯科クリニック」では、お子さんから大人の方まで幅広い世代の患者さんのお口の症状に対応しています。
当院では、進行したむし歯でもできるだけ歯を残す治療を行っており、患者さんお一人お一人のお話を丁寧に聞くよう心がけていますので、どのようなことでもご相談ください。

 

初めてご来院される方は、24時間受付可能のWEB予約が便利です。


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