精密根管治療|西五反田・不動前駅・武蔵小山駅で歯医者をお探しの方は不動前さくら歯科クリニックまで
精密根管治療
あなたの歯の神経を大切に
専門性高く治療を行い、
抜歯を回避させ、長く使って頂く
最後の砦として当院はあります
不動前さくら歯科クリニックは、
精密根管治療に力を入れています
こんなお悩みありませんか?
精密根管治療(マイクロエンド)は
このような方にお勧めです
- 出来るだけ自分の歯を長く残したい方
- 最善の歯科治療を受けたい方
- 他院で神経を取らなければいけないと言われた方
- 他院で神経の内部に穴が開いていて治療困難と言われた方
- 他院で抜歯と言われたが、出来るだけ歯を抜きたくない方
- 全身疾患や薬の関係で外科を伴う治療が困難な方
- 治療を行なっても何度も再発してしまう歯がある方
- 体調を崩すと歯茎にニキビのような物が出来てしまう方
- なるべく通院回数を減らしたい方
- セラミックの被せ物を被せる前に内部の治療をきちんと行いたい方
- 古い金属の土台が以前の治療で入っていて、他院で抜くことが出来ず再治療を断られた方
- 他院の根管治療でお痛みを感じている方(治療中、治療後問わず)
- 副鼻腔炎を患ってしまい耳鼻科から歯科の受診を勧められた方
- 決まった曜日や時間しか来院出来ずアポイントを先に押さえてスムーズに治療を進めたい方
精密根管治療とは
根管治療とはむし歯等により感染してしまった歯髄(神経)を歯の中から取り除き、洗浄及び殺菌を行い、薬剤を歯髄のあったスペースに詰める治療の事を言い「歯内療法」とも言われています。
現在の日本の保険診療では少ない治療時間の中で治療する事が多く、専門性も低い為、成功率は約40%といわれているデータがあります。
最新の論文の様々なデータを分析すると、世界でおよそ半分の人は根管治療を受けた経験があり、平均すると1~2本の根管治療歯を有しており、根管治療歯の半分近くには根尖病巣を認める事がわかっています。また、根管治療を受けていない歯にも3%程度は根尖病巣が存在しているようです。
当院では根管治療や歯髄保存療法をはじめとする『歯を残す保存治療』を一番大切にしております。
精密根管治療とは歯科用CT撮影により3次元的レントゲン写真にて治療前に歯の神経の走行状態や歯を支える骨を分析し、無菌的環境下(ラバーダム防湿)にて選び抜いた先進的な器具を使用し根管内を洗浄し、封鎖性の極めて高いバイオセラミックスシーラーやMTAセメントにて緊密に封鎖して歯を残し、再感染や再治療を防ぐ事を目的とした治療です。
現在当院では昔ながらの成功率の低い保険診療での根管治療を行っている患者様はほぼいない状況であり、ほぼ全ての患者様が高度な精密根管治療をご希望されて、他県や遠方からも多数通院頂いております。
この様なご自身の歯を大切に考えて治療を望まれる、意識の高い患者様が増えている事に喜びを感じております。
歯内療法が
必要な状態とは?
歯の中には、歯髄という軟らかい組織があります。歯髄は、根の先のほうの小さな穴で、顎の骨の中の神経や血管とつながっています。むし歯の悪化などが原因で、歯髄が細菌に感染すると、歯がひどく痛んだり、歯ぐきが腫れたりします。このような場合は、歯内療法が必要になります。
歯内療法(根管治療)
とは?
歯の根の中に通っている管(根管)の治療を、歯内療法と呼んでいます。
神経まで達したむし歯を抜くことなく、長い間機能させるためには、細菌感染した歯髄の一部や全部を除去しなければなりません。そのために行うのが、「歯内療法(根管治療)」です。
ご存知ですか?
根管治療の成功率には、
アメリカと比較して大きな違いがあります。
大切な治療である根管治療ですが、成功率は30%~50%にとどまります。つまり、50%~70%は失敗し、その後再治療が必要となるのです。保険適用の根管治療には様々な制限があるため、十分な治療が行えない場合があります。一度神経を抜いた歯は、見た目は元のままでも健康な歯と比べて脆くなります。繰り返し治療を行うことでその歯へのダメージが大きくなり、将来的にその歯が残る確率は低くなるのです。
根管処置歯における根尖部X線透過像の発現率(須田 2011年より)
当院が患者様に選ばれている理由
他院と本院の違いの比較
- ①ご自身の歯を残す治療のガイドラインを作成している日本歯科保存学会認定医の資格を有する院長が必ず治療にあたる為高いレベルでの根管治療を提供出来ます。(院長が大学病院に勤務していた時代に日本歯科大学附属病院歯内療法チームで研鑽を重ね取得)
- ②根管治療の現代三種の神器(歯科用CT、マイクロスコープ、NiTiファイル)を全て駆使し高度な治療が可能となっている。
- ③医療において1番大切な衛生管理を徹底している。(可能な器具は全て1度使用したら廃棄するディスポーザブルでの診療を行い、不可能な器具は世界トップクラスのクラスB滅菌器にて滅菌した器具のみを診療に使用)
- ※衛生面、知識、技術、最先端な器具これら全てを高める事で困難な根管治療の治癒が可能になると本院は考えております。
当院の大切にしている治療方針
① 見える事を大切にする
歯科用CTにて撮影した3次元的画像分析により歯の中の神経の本数や立体的走行状態を「みて」から治療を行います。
今までの肉眼での治療では神経を見る事が困難でしたが、マイクロスコープにて20倍まで歯を拡大して「見える」事でより精度の高い治療を行うことが可能になります。
② 無菌的
保険治療では、治療中は綿を歯の横に置いて治療する(簡易防湿)ので細菌は多量に歯の中に入ってしまう為、感染のリスクが高まってしまいますが、精密根管治療ではラバーダム防湿下にて必ず治療するので唾液の中の細菌の侵入を防ぎ感染のリスクを回避できます。
日本の歯科医療のラバーダム防湿を行っている歯科医院は全体の5%以下といわれており、その為日本の保険治療での根管治療の成功率は低くなっております。
当院の精密根管治療では、歯の中の「洗浄」をとても大切にしています。殺菌作用の強い洗浄液を複数使用し、超音波洗浄や高周波通電洗浄を行う事で歯の中の無菌化を目指しております。
<日本と根管治療先進国アメリカのラバーダム使用実績のデータ>
(参考文献)
(1)吉川 根管処置におけるラバーラム仕様の現状、日歯内療法,2483-86,2003
(2)whitten BH et al:Current trend in endodontic treatment report of a national surgery Am Dent Assoc.127-133-1341.1996
米国でのラバーダム使用率は95%に対して、日本でのラバーダム使用率はごく僅かです。
根管治療後の再発を予防するには、このラバーダムでしっかりと隔離することが重要です。
③ Minimal Intervention
(ミニマル・インターベンション=最小の侵襲)
「MI」とは、「Minimal Intervention (ミニマル・インターベンション=最小の侵襲)」の略で、国際歯科連盟が唱えた概念です。
当院はただ治すだけではなく、志高く治療を行うために歯を削る量を最小限にして残す事を目指しています。世界的にもこの「MI」による根管治療がトピックになっています。
具体的には歯科用CTによる分析により、無駄に歯を削らず最小限の削る量で治療を行う事が可能になり、NiTiファイルと封鎖性の極めて高性能なバイオセラミックスシーラーやMTAセメントを使用した封鎖が可能になったことで、治療におけるパラダイムシフトが起き、従来の保険の器具や薬を使った治療と比べて歯の切削量が大幅に減少しました。これにより、患者様の負担を少なくすることが可能になりました。
よく、根管治療を行う事に対するリスクを患者様に質問される事が多いのですが、一番に考えられる事は根管治療を行った歯は治療を行っていない天然歯と比べると「歯根破折」という歯が割れるリスクが高まる事です。
せっかく大切な歯を残せても歯が折れてしまえば抜歯になってしまう為、当院の精密根管治療ではしっかり治す事にとどまらず、歯の削る量を最小限に減らす事で歯が破折するリスクを減らし長く歯を残す事が可能になるため患者様に喜んで頂けると確信しております。
当院が行う患者様が不安視する痛みに対する配慮
当院に来院頂く患者様の精密根管治療のカウンセリング時によく聞かれる事で驚くのは『治療中は痛みますよね?』と言われる事です。
他院での歯科治療の経験からそのような質問を頂くのだと思うのですが、当院の精密根管治療の術中に強いお痛みを感じ困っている患者様はいないのではないかと感じております。
その理由を下記でご説明させて頂きます。
<当院での麻酔を行う際の痛みに配慮した取り組みについて>
- ①必ず表面麻酔を入れる
通常の浸潤麻酔を打つ前に必ず表面麻酔を入れる事で針を刺入する疼痛を大幅に軽減す事が可能になります。 - ②電動麻酔での低圧力による疼痛軽減
通常の歯科医師が手で入れる麻酔よりも、ゆっくり一定の速度かつ低圧力で注入するため疼痛が軽減します。 - ③歯科で使用出来る最細の注射針35Gの使用
現在多くの歯科医院では30G(ゲージ)の注射針を使用しますが、当院では歯科で使用出来る極細の35Gの注射針を使用する事で疼痛を大幅に軽減する事が可能になります。 - ④充分な麻酔の奏効する時間を待ってから治療を始める
以上の4点に気を使いながら治療を進める為、痛みを我慢しての治療は行いませんので安心して下さい
根管治療にまつわる痛みについて
フレアーアップ(治療後の急激な痛み)が生じる可能性を
低くする為に当院が行っている事について
よく当院に来院する精密根管治療を希望する患者様から、他院での根管治療後に強い痛みを感じると聞きます。
根管治療を開始した後に、痛みや歯茎の腫れなどの急性症状が生じる「フレアーアップ」は、避けたい偶発症です。フレアーアップの原理としては、感染物質が根などから歯周組織に押し出されることにより、生体の免疫反応が惹起され、急性炎症が生じるために起こると考えられています。
クラウンダウン的発想(無理に治療初期に歯の先端を触るのではなく、根管の上部の感染源から徐々に除去する)による感染源の除去を行うと、根管の先端付近まで触るときには、すでに大部分の感染源は除去されているので,根管の先端から溢出する感染物質の量はわずかになるはずであり、そのため「フレアーアップ」が生じにくいのではないかと推察されます。汚れた根管の中を、いきなり歯の先端まで治療を進めようとする方法よりも、根管の上部から順にむし歯や細菌の除去を行うクラウンダウン法の方が治療後の痛みが生じづらいと考える当院の精密根管治療では意識しているので「フレアーアップ」が起こるケースはほぼありません。
大切な歯が抜歯になってしまう
可能性がある原因について
原因①
感染源の除去が十分ではない根管治療
歯の内部の虫歯が残っていたり、 根管内部の感染源やデブリスを除去しきれていないケース
歯の中の膿が骨や歯茎を突き破り外におできの様に出て来ているケース
〇:骨と歯肉をつきやぶって出ている膿の出口(フィステル)
精密根管治療により歯の先の感染源がなくなり歯茎のおできが綺麗に治った状態
〇:精密根管治療が成功して治った歯肉
〇:MB2とよくよばれるよく見落とされてしまう神経(20倍マイクロスコープ画像)
原因②
歯の内部の神経を見落とされてしまっているケース
とてもよくある根管の見落としのケースは上の奥歯の奥から2番目の歯になります 。
原因③
感染源が原因となり歯を支えてる骨が溶けてしまっているケース
骨が再生している状態
原因④
痛みや歯の先の骨に膿が溜まっているが、 古い金属の土台や以前の治療の際の器具が折れて残留していて治療を断られてしまったケース
骨が再生している状態(治療後)
上記の抜歯になり得るケースに対して
当院の精密根管治療を行い
抜歯を回避する方法について
①CTやマイクロスコープを活用し見落としている未処置の根管の処置が可能になる
当院の精密根管治療では歯を削ったりむし歯の除去を行ったりする前に必ず歯科用CT撮影による3次元的画像を使用して分析を行う為、治療時には歯の内部の根管(神経)数の見落としがほぼないと言えます。
特に上顎の奥から2番目の歯は約55%の確率で4本神経がありますが、保険治療の根管治療では4本目の神経を見落とされてしまうケースが多く治療後に痛みが出てしまったり、治療中の状態の改善が見られない事が多いためCT画像は凄く活躍してくれます。
また、事前の3次元的画像分析により歯の内部の根管数がわかっていてもアプローチする際に肉眼では根管の入り口が細過ぎて見えないケースは多々ありますが、その際にマイクロスコープによる約20倍の拡大視野で治療を行うと容易に発見出来て正しいアプローチが可能になり感染源の除去が可能になり歯を残せる確率が飛躍的に上がります。
②EMAT(Electro Magnetic Apical Treatmenty)超音波洗浄を
行う事で感染源の除去を目指します
難治性の状態の歯に対して通常の根管治療での感染源除去では足りないケースには高周波通電機能を使用したEMAT(Electro Magnetic Apical Treatment)療法や根管内を傷つけない超音波チップと洗浄液を併用した動的洗浄を行う事で根管内の感染源の除去が可能になり歯を残せる可能性が上がります。
③MTAセメント
他院での古い根管治療が行われた歯の再治療の際に、歯科用CT撮影による3次元的画像分析から歯の内部に「穿孔」と呼ばれる穴があけられてしまっているケースがあります。
その穴は自然と閉じる事はないため感染源や炎症の原因になってしまいます。
以前はこの穴を安定した歯科材料で閉じる事が困難でしたが、現在は封鎖性や生体親和性が高く殺気力のあるMTAセメントがあるため以前の治療に比べて高度に穴を閉じる事が出来るので歯の抜歯回避の可能性が増えています。
④メタルコアや破折ファイルの除去
以前の根管治療の再治療が必要になった際に、歯の中に大きくて長い金属の土台や以前の治療の際に折れてしまった器具が残留しているケースがあり再治療を断られて抜歯になってしまうケースがあります。
当院院長は日本歯科大学歯内療法チーム所属時に開業医から依頼される再治療のケースを多数経験しています。その際はまず金属の土台や破折ファイルの除去を行う事から治療が始まるため経験豊富なので他院で抜歯宣告されてしまったケースや再治療を断られてしまったケースもアプローチ出来る可能性がある為抜歯を回避出来る確率が上がります。
一般的な根管治療と
精密根管治療の違いについて
一般的な治療 | 当院 | |
---|---|---|
病態のX線診断 | 二次元写真 | 三次元CT写真 |
細菌の感染確認 | 目視で確認 | マイクロスコープを使用した拡大視野 |
防湿 | 簡易防湿(細菌が侵入しやすい環境) | ラバーダム防湿(無菌的環境) |
細菌の除去率 | △ | ◎ |
使用するファイル (感染源除去器具) |
昔から使用されているステンレスファイル | 最新のNiTiファイル |
最終的な薬剤の 充填方法 |
加圧充填(歯根破折のリスクがあり) | マッチドコーンテクニック (緊密な充填が行える。かつ歯根破折のリスクが極めて少ない) |
1回の治療時間 | 短い | 十分な時間を担保 |
治療回数 | 多い | 少ない |
使用する薬剤 | 保険治療に使用する事が出来る最低限の薬剤 | 最新で最良の薬剤 |
歯の土台 | 金属ポスト、プラスチック材料 (治療後歯が折れる可能性あり) |
ファイバーポスト (治療後歯が折れる可能性が少ない、審美性も高い) |
治療後の被せ物 | 銀歯、プラスチック (耐久性および審美性低く、細菌の侵入の可能性あり) |
セラミック材料 (耐久性及び審美性高く、細菌の侵入の可能性低い) |
再発する可能性 | あり | 低い |
精密根管治療とその上に
被せる補綴物(被せ物)の関係について
根管治療 × 補綴治療 =成功率 | ||
---|---|---|
◎ 精密な治療 | ◎ 精密な補綴(被せ物) | 91.4% |
△ 精密ではない治療 | ◎ 精密な補綴 | 67.6% |
◎ 精密な治療 | × 精度の悪い補綴 | 44.1% |
× 精度の悪い治療 | × 精度の悪い補綴 | 18.1% |
上の表はアメリカのとても有名な論文のデータを分かりやすくまとめた物になります。
当院では神経まで達しているむし歯に対してほぼ全ての方が精密根管治療を行う為、根管治療後は適合性が良く大切な歯を守ってくれるファイバーポストと精密な型取りから製作するセラミッククラウンにて被せ物を入れるため上記の表の最上段の治療を行っており成功率を高める努力を行っております。
マイクロスコープと
歯内療法(根管治療)
マイクロスコープとは?
歯科用のマイクロスコープは、眼科や脳神経外科などの繊細な手術に使われている手術用の顕微鏡を、歯科用にしたものです。
肉眼の20倍まで拡大して見ることができるため、わずか1mm足らずしかない歯の根に対しても、精密な治療を行うことが可能です。
マイクロスコープを使うことで再治療となるリスクを格段に減らすことができ、歯の寿命を延ばすことにもつながります。
ミクロン単位の的確さが要求される歯内療法には、なくてはならない機器の1つです。
マイクロスコープ治療の
メリット
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- 1診断の精度が上がる
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肉眼では見つけられない小さなむし歯、歯のひび、歯周ポケットの奥の歯石や歯の根の内部の状態、詰め物や被せ物の隙間などを、はっきりと目で見て確認できるため、診断の精度が上がります。
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- 2再発リスクを抑えた
治療ができる -
むし歯は感染症です。そのためむし歯菌に感染した部分を完全に除去・殺菌することが重要です。感染箇所の取り残しがあれば、それがむし歯の再発を引き起こしてしまうからです。
マイクロスコープは、これまで歯科医師の経験や勘に頼らざるを得なかった、目に見えない細かな治療も、しっかり確認しながら行えるため、再発リスクを大幅に下げることが可能です。
- 2再発リスクを抑えた
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- 3歯の削りすぎを
防ぐことができる -
歯は削れば削るほど脆くなり、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。
しかしマイクロスコープを使用することで、健康な部分まで傷つけることなく、むし歯になった部分だけを最小限に削ることができます。その結果、歯の寿命を延ばすことにもつながるのです。
- 3歯の削りすぎを
日本の歯科医院での
普及率は
数パーセント
アメリカでは歯内療法(根管治療)の専門医は、マイクロスコープを使用することが1998年より義務付けられています。
しかし日本では、現在でもマイクロスコープを導入している歯科医院は数パーセントで、歯内療法の高水準の技術を持つ歯科医院は数少ないのが現状です。
当院ではマイクロスコープと歯科用CTを使いこなし、患者さんの歯の寿命を延ばしていきたいと考えています。
マイクロスコープを使用する事により目視では確認する事が難しく難症例と言われるイスムスやフィン、 樋状根などを用する特殊根管に対応出来る事により治療の成功率を飛躍的に上げることが可能になります。
〇:通常の独立した3つの神経ではなく、3つの神経がくっついている樋状根と呼ばれる特殊な根管
精密根管治療の流れ
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- 歯科用CT
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歯科用CTは3Dで立体的に撮影出来るので、歯、神経、血管の位置、顎の骨の厚み等が鮮明に映し出せるため、平面的なパノラマ・デンタルレントゲンよりも精密な診査・診断を行う事が可能になります。
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- 歯の清掃
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細菌に感染している歯質や歯髄を取り除きます。マイクロスコープを使用して除去しますので、取り残しはほとんどありません。
徹底した滅菌対策を行っています
当院では使用する器具は洗浄・消毒・滅菌を徹底し、精密な治療における感染リスクを抑えています。
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ラバーダム防湿
治療する歯以外を覆い被せる薄いゴム製のシートのことを言います。
口腔内の唾液に含まれる様々な細菌が治療部位に侵入し感染するのを防ぎ、無菌状態で治療することができるようになります。
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NiTiファイル
根管治療では、感染部分を取り除くために「ファイル」と呼ばれる器具を使用します。当院では、柔軟性があり感染部分を除去しやすいニッケルチタンファイル(NiTiファイル)を導入しております。
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トライオートZX2plus
コードレスでコンパクトなボディに根管長測定機能を搭載。NiTiファイルと組み合わせる事で熟練した術者の手指の細かな動きを再現し、根管治療に必要な全ての機能を備えている為、正確な治療をより速く行うことが可能となります。
開院以来、精密根管治療では新しいNiTiファイルとコードレスのトライオートZX2を使用して参りましたが、2023年に後継機種のトライオートZX2+(plus)が発売になりましたのですぐに導入致しました。
特徴としては根管治療に求められる安全性と精度が更に追求されており、トライオートZX2+(plus)から新搭載のOGP2モードにより、治療中の器具破折のリスクを大きく低減します。
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- 洗浄・消毒
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薬剤を使用し根管の洗浄・消毒を行い、感染の拡大・再感染を防ぎます。
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次亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウムとは、根管洗浄薬の一種です。強い有機質溶解作用と消毒作用があり、根管洗浄剤として欧米の根管治療専門医の間でも主流となっています。
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EDTA
EDTAは無機質溶解作用を持った根管洗浄薬の一種です。感染した歯質を切削した際に構成される根管内のスメア層と呼ばれる層を溶解し消毒する際に用います。
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クエン酸導入
クエン酸の持つ脱灰作用により根管壁のカルシウムを溶出させ、スメア層の除去や歯内治療により根管に残 存した水酸化カルシウムの除去を容易にします。
・クエン酸20%の水酸化カルシウム溶解材
・根管内に残留した水酸化カルシウムを溶解
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EDDY
EDDY® チップは、 エアースケーラーによって最大6,000Hzの高周波で給電されます。 この3次元的な動きと洗浄液の組み合わせにより、 高いキャビテーションと音響ストリーミングを引き起こ すことで根管内で高いレベルの殺菌作用を発揮する事が可能になります。 EDDYチップは、 軟質の為歯の内部を全く傷つけず、 安全性と効率性を組み合わせています。
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イリセーフファイル
スメア層(根管内を削った際の物質) 歯の切除片、 バクテリアを根管内から取り除くことを目的として開発されたファイルです。 次亜塩素酸ナトリウムや EDTA などの洗浄液と組み合わせて根管内の洗浄に使用します。 特徴としては根管内を傷つけることなく根管洗浄が可能となります。
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スマートライトPro エンドアクチベーター
スマートライトPro エンドアクチベーターは、 エンドアクチベーターチップを振動させ、 洗浄液を攪拌し、 複雑な根管まで入り込み、 洗浄を促進します。 特長としてはエンドアクチベーターチップの先端が楕円を描く立体的な動きをすることによって、 洗浄効果 アップが図られる設計になっています。
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歯の中に切除片や汚れが詰まっている状態
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EDTAとエンドアクチベーターを組み合わせて洗浄してキレイになった歯の状態
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- 難治性の際のオプション
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通常の精密根管治療では改善が見られなかった場合、最新の治療オプションとして2021年から販売が始まった高周波通電機能付きの機械を使用し歯の神経をより清潔に洗浄し治癒へと導きます。
現在この機械は世界的な半導体不足により供給が行き届いてない状況ですが、当院は発売してすぐに治療に取り入れ、所有しておりますので使用可能となっております。
当院が歯を残す精密根管治療を行う上で昨今とても大切にしている歯の中の「洗浄」は日本歯内療法学会(根管治療を専門にしている先生が所属する学会)でも注目されており昨年は「洗浄」に特化したセミナーが開催され参加しましたが当院の行っている精密根管治療中の「洗浄」が日本根管治療のトップレベルの先生方と方針が一致している事が確認出来たのでとても有意義でした。
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ROOT ZX3
高周波モジュール通電機能(HFC)がありHFCを行うことで根管内外の感染組織、汚染物質の焼灼が行えます。
焼灼後、人体の治癒作用により症状の改善が期待されます。
根管治療の分野で新しい画期的な洗浄が行えます。
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専用の薬剤で
根管を埋める -
処置後に痛みや炎症などがないことを確認したら、空洞になっている根管に専用の薬剤を詰めてフタをします(根管充填)。
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MTAセメント
封鎖性が良い
(膨張しながら硬化する為細菌の混入が保険材料のものより少ない)
生体親和性が高い
(硬組織形成促進効果がある為、新規象牙質の形成効果が高い)
殺菌力が高い
(細菌が苦手としている強アルカリ性のため高い殺菌力を発揮する)
歯の再生に効果的
(カルシウムが放出される事によりハイドロキシアパタイトを形成)
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バイオセラミックスシーラー
根管治療を終了する際に入れるガッタパーチャーと呼ばれるゴムのような充填剤と歯と繋ぎ止める接着剤のような作用の薬がシーラーとなります。昔から使用されているシーラーは歯の土台を作成する際に接着阻害が起きる物や時間と共に歯の中で縮小し減少してしまう物が大半でした。当院で使用しているバイオセラミックスシーラーは固まる際に歯の中で膨張し根管内に細菌が侵入するスペースが生まれづらいメリットがあります。更に生体親和性にすぐれ、歯と強固にくっつくので封鎖性が高く再感染のリスクが大幅に減少します。
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歯内療法は
数回の治療が必要です症状によって回数は異なりますが、歯内療法は歯の根管を複数回洗浄・消毒し、根管充填を行う必要があります。細菌を少しでも残すと再発を繰り返してしまいますので、頑張って通院して治療を完了させましょう。
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専用の薬剤で
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- 歯に被せ物をする
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歯内療法が終わりましたら、穴の開いたところをふさぐための被せ物を製作します。装着後、かみ合わせなどを確認すれば治療完了です。
被せ物につきまして 被せ物には治療跡が目立ちにくいものなど、さまざまな種類がございます。患者さんの症状・ご希望に合わせていくつかご提案しますので、じっくりお選びください。
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- メンテナンス
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歯内療法を行った歯は、そうでない歯に比べてもろく、むし歯や歯周病にかかりやすくなっています。そのため、治療をしていない歯以上に、定期的にメンテナンスを受けることがとても大切です。
最近では詰め物・かぶせ物の修復物も進化して、治療跡が自然で美しいセラミックなどがあります。ただ、土台工事である歯内療法がいいかげんでは、修復物を支えることができません。当院では熟練した技術と先進的な設備で、しっかり長持ちする土台を作ります。
また、歯内療法は何より「歯を抜かずに残すことを」を目的としていますので、「抜くしかない」とあきらめている方も、まずは当院へお越しください。
患者さんの歯を残し、歯の寿命を延ばせるよう、私たちが全力を尽くします。
専門的な記述が多いので、
わからないことがあれば、
診療時に何でも聞いてください。
精密根管治療の料金表
前歯部(前から1本目〜3本目) | 88000円 |
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小臼歯部(前から4本目と5本目) | 110000円 |
大臼歯部(1番奥歯と後ろから2本目) | 132000円 |
土台除去費用(金属コア、ファイバーコア) | 5500円 |
特殊根管加算(通常よりも根管が1本多い症例、樋状根など) | 11000円 |
精密根管治療について予約
WEB予約にてご希望の時間で予約できない場合は、こちらの予約フォームをご利用ください。
※通常はWEB予約よりご予約ください。