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お子さんのむし歯は早めに治療を!乳歯のむし歯が子どもに与えるさまざまな影響

皆さん、こんにちは。
品川区 不動駅前の「不動前さくら歯科クリニック」です。

 

2022年(令和4年)に行われた調査によると、5歳から11歳でむし歯になっているお子さんの割合が15〜35%程度と、過去の調査と比較しても減少傾向にあることがわかりました。
保護者の方がお子さんのお口のケアをしっかり行い、定期的に歯科検診を受けている効果があらわれていますね。
けれどもその反面、むし歯の治療をしていないお子さんが5%〜17.6%いるという結果も出ています。


(参照:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」p4 表3) >

 

子どもの歯がむし歯になっても、「そのうち生え変わるから治療しなくても大丈夫?」と思わず、乳歯のむし歯も早めに治療しましょう
乳歯のむし歯は、一時的なものではありません。
子どもの成長に、さまざまな悪影響を与える危険性があるのです。

 

今回は、乳歯のむし歯をそのままにしていると、どのような影響があるのかを説明します。

 



四方田 拓 院長
四方田 拓 院長

四方田 拓 院長

●2004年 日本歯科大学歯学部入学
●2010年 日本歯科大学歯学部卒業
●同年 日本歯科大学附属病院にて研修医
●2011年 日本歯科大学附属病院総合診療科入局(防衛省共済組合歯科室に2年間出張)
●2017年 日本歯科大学附属病院退職
●2017年 飯田橋内科歯科クリニック勤務
●2018年 同院院長就任
●2019年 飯田橋内科歯科クリニック退職


医院名:不動前さくら歯科クリニック
所在地: 〒141-0031
東京都品川区西五反田4丁目29-14 2F



 

 

Contents

乳歯のむし歯が子どもに与える3つの影響


乳歯のむし歯をそのままにしていると、以下の3つの悪影響を引き起こす恐れがあります。

 

【影響1】永久歯もむし歯になる

乳歯のむし歯は、これから生えてくる永久歯もむし歯に感染するリスクを高めることがあります。
その理由は次の2つが考えられます。

 

お口の中にむし歯菌が増えるから

むし歯は感染症です。
乳歯のむし歯を放置していると、お口の中全体にむし歯菌が増殖し、ほかの歯にまで感染を広げる可能性があります。

 

むし歯菌が多い状態のお口に、永久歯が生えてきたらどうなるでしょう。
生えたばかりの永久歯は歯質が弱く、むし歯に感染しやすいといった特徴があります。
大人になっても使い続ける永久歯が、生えてきた途端むし歯になってしまう恐れがあるのです。

 

埋まっている永久歯にむし歯菌が到達するから

また、乳歯はむし歯の進行が早いため、気づいたときにはむし歯が悪化しているケースもあります。
歯の根にまで達するようなむし歯になってしまうと、そこに膿が溜まります。
永久歯は乳歯の下にありますから、永久歯の発育に悪影響を与える恐れがあるのです。
また、むし歯菌を持った永久歯が生えてくる可能性も考えられます。

 

【影響2】顎や全身の成長を妨げる


むし歯ができると、むし歯のない方の歯で噛むクセがついてしまい、噛む力のバランスが悪くなる恐れがあります。
また、あまり噛まずに飲み込めるやわらかい食べものを好むようになるなど、しっかり噛むことができなくなり、顎の力が弱くなってしまうケースも考えられるのです。

 

「よく噛んで食べる」ということは、顎の成長を促すだけではなく、全身の成長にも影響を与えます。
しっかり噛むことで、食べものの消化や吸収がよくなったり、唾液の分泌が促されたりする効果があるのです。

 

唾液には、

・お口の中をキレイにして、むし歯や歯周病にかかりにくくする
・食べものに含まれるでんぷん質を分解して消化を助ける
・食べものを飲み込みやすくする

などの働きがあります。

 

【影響2】永久歯の歯並びが悪くなる

むし歯が重症化して歯が抜けてしまうと、抜けたすき間を埋めようと周囲の歯が傾くことがあります。
その影響で永久歯が生えてくるスペースがなくなり、歯並びが悪くなるケースもあるのです。

 

また、乳歯は永久歯が生える位置を案内するガイド役も担っています。
永久歯が生えようとしたときに、どこから生えたらいいかわからなくなり、適切な場所に生えることができなくなって歯並びが悪くなる危険性があるのです。

 

 

乳歯の4つの役割


乳歯には大きく4つの役割があります。

 

個人差がありますが、乳歯は6ヶ月ごろから生え始め、奥歯まで生え揃うのは3歳半くらいです。
そのあと、6歳ごろから抜け始め、12歳くらいで永久歯に生え変わるので、およそ5年から10年くらいでその役目を終えることになります。

 

生え変わった永久歯はそのあと何十年も使い続けることを考えると短いと感じるかもしれませんが、乳歯には大切な役割があり、できるだけむし歯にならないように見守る必要があるのです。

 

【役割1】噛む

歯の主な役割として「噛む」ということがあります。
これは、永久歯も乳歯も同じです。

 

しっかり噛んで食べることで、成長に必要な栄養素を吸収し、健やかに成長することができるのです。

 

【役割2】顎の成長を促す

噛むことは顎の成長を助けます。
また、お口周りや舌の筋肉の発達にもつながります。

 

将来の歯並びや、お顔の形にも影響を与える可能性があるのです。

 

【役割3】発音を助ける


適切な発音をするためにも、乳歯の役割は大きいといえます。
赤ちゃんは、唇を使った発音から始まり、しだいに舌を前歯につけた複雑な発音をしだします。
いろいろな言葉を話すためには、乳歯が必要なのです。

 

この時期にむし歯などで歯を失うと、発音に影響を与える恐れがあるのです。

 

【役割4】永久歯の案内役

乳歯には永久歯の案内をする役割があります。

 

乳歯の下で永久歯が生える準備ができると、歯の根が吸収されて乳歯がグラグラしてきます。
このときにむし歯などで乳歯がすでにない状態だと、永久歯は生える場所の目印を失ってしまうのです。

 

 

乳歯の特徴

つぎに、乳歯の特徴についてご紹介します。

 

やわらかくむし歯になりやすい

乳歯は、永久歯とくらべてやわらかく、むし歯になりやすいといった特徴があります。
生えたばかりの歯はかたくなるまで2~4年かかるといわれています。


(参照:厚生労働省e-ヘルスネット「子供のむし歯の特徴と有病状況」) >

 

むし歯とは、お口の中にいる細菌が、飲食物に含まれる糖分を養分にして作り出した酸が歯を溶かし、やがて穴をあける病気です。
乳歯はやわらかいため、酸に弱く溶けやすいのです。

 

むし歯の進行が速い


乳歯はやわらかいうえ、厚みも永久歯の半分程度しかありません。
そのため、気づいたときには感染が歯の内側にある神経にまで広がっていた、ということもあります。

 

また、乳歯のむし歯は白いまま進行することもあるため、気づかれにくいといった特徴もあるのです。

 

むし歯が進行しても痛くなりにくい

子どもは、乳歯がむし歯になっても痛みを感じにくい傾向にあります。
乳歯の神経の反応が鈍いことなどが原因です。

 

毎日のお口のケアで保護者の方が仕上げ磨きを行い、しっかりお口の中をチェックすることに加えて、定期的に歯科医院に通ってむし歯を見逃さないように心がけましょう。

 

 

歯が生えてきたら歯医者デビューを

不動前さくら歯科クリニックでは、歯が生えてきたら歯医者デビューにお越しいただくことをおすすめしています。
初めての歯が生えてくる生後6ヶ月ころにお子さんと一緒にご来院ください


不動前さくら歯科クリニックの小児歯科はこちら >

 

歯医者さんに「慣れる」ことから始める

この時期の定期検診は、歯医者の雰囲気やスタッフに慣れることから始めます。
一般的に人見知りしない時期といえるので、このころから通院を始めておくと、早くに歯医者に慣れることが期待できるのです。

 

歯医者に通院する習慣を身につけることで、将来的にも歯医者に抵抗を感じることなく定期検診に通える可能性があります。

 

むし歯ができるまえから定期検診に通おう

初めての歯医者がむし歯の治療だと、「歯医者は痛い」「治療は怖い」などとマイナスイメージを持ってしまう恐れがあります。

 

「歯医者に行くとお口がすっきりして気持ちがいい」「お口がキレイになる」というよいイメージをもってもらうには、むし歯ができる前から定期検診に通っているかどうかが大切です。

 

顔見知りになったスタッフがいる慣れた歯医者なら、むし歯ができたときも前向きに治療に取り組めるかもしれません。

 

 

むし歯を予防するためにできること


お子さんの歯をむし歯にならないようにするためには、

 


・歯磨きの習慣を身につける
・仕上げ磨きで保護者の方がお口の中をチェックする
・歯科で定期検診を受ける

 

などが大切です。

 

当院では「う蝕予防管理認定衛生士」(日本歯科保存学会)の資格を持つ歯科衛生士が、お口・むし歯のプロとして、お子さんお一人お一人に合わせた予防プログラムをご提案いたします。
また、すべての歯科衛生士が拡大鏡を使用しており、より精度の高い診療を行うことが可能です。

 


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お子さんのむし歯のお悩みは当院までお気軽にご相談ください


乳歯のむし歯を見つけた場合は、早めに歯科を受診し、適切な治療を行いましょう。
「これってむし歯かな」といったような違和感があったときも、お気軽に当院にご相談ください。

 

東急目黒線「不動前駅」徒歩から1分、東急バス「不動前駅入口」から徒歩3分の歯医者「不動前さくら歯科クリニック」では、お子さんのペースに合わせた診療を行っています。
乳歯のむし歯をしっかり治療し、予防ケアを続けることは、大人になってからの歯を守ることにもつながります。
イヤがるお子さんに無理に治療をすすめることはありません。
スモールステップで少しずつできることを増やし、段階を踏んで治療を進めていきましょう

 

当院は、電車でもバスでも通院しやすい環境を整えており、木曜以外の平日と土曜の18時半まで診療(2024年3月現在)しています。
初めてご来院される方は、24時間受け付け可能なWEB予約もご利用いただけます。
ご都合のよい時間帯にご予約いただき、お子さんと一緒にご来院ください。

 


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